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【研修報告5】アルバマールGHA視察

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5.アルバマールのGHA視察

【研修報告】TEACCHプログラムアメリカ2018(目次)はこちら 
 
 
 8月3日、アルバマールのGHA Autism Supportsの見学に行きました。GHAは小さな特定非営利活動法人から始まり、現在では100人近くのASDの支援を行っています。事業として、援助付きアパート、グループホーム、ファーム、デイサービス、スターバックスでの就労支援の現場を見せていただきました。
 
援助付きアパートでは、年配の4人の方がゆったりと余暇を楽しみながら必要に応じて援助を受けられる体制で自立生活を過ごされていました。グループホームでは、スケジュールや指示書、小集団で生活するうえで必要なルールなどがわかりやすく表示されており、快適さを感じました。ファームでは、強度行動障害の方も含め、広い敷地内で農業や作業、余暇やセラピーなどを行いながら、落ち着いて日課が過ごせるようスタッフの支援の下過ごされていました。
 
デイサービスでは、いわゆる生活介護の日中活動を提供しており、個別にスケジュールが準備され、余暇や作業、休憩などがリラックスして行えるような室内になっていました。一人一人のスペースには、ご本人さんが好きなキャラクターの写真が飾られていたり、提示されたスケジュールも興味を持てるようにデザインがすべて違っていました。
 
事務所横のスターバックスでは、ASDの方が数名働いています。フルーツカップやドリングの盛り付けも指示書が準備されており、見て理解することが得意なASDの作生に配慮されていました。丁寧で正確な仕事が表彰されたこともあるようです。
 
どの事業も、ASDの特性を十分理解し、一人一人を大切に考え支援を組み立てていることがよくわかりました。それは、ご本人たちが生き生きと仕事をしたり、余暇を過ごしている表情が証明していました。毎日をより豊かに、そしてできることを自信を持って行い、社会や地域、仲間とつながって有意義に過ごすことができている理想的な施設でした。
 
TEACCHセンターからスタッフを迎えたり、強度行動障害の方の対応法を習得したり、働く場所を確保するためにスターバックスを誘致したりと、並々ならぬ努力の賜物と言えます。スタッフのASD支援への熱い思いを感じました。
 
 

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