4.シャーロットのTEACCHセンターにて講義
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8月1日、チャペルヒルからシャーロットに移動し、シャーロットのTEACCHセンターでの研修に参加しました。TEACCHセンターでは、アセスメントツールとして、TTAPとPEP3を導入されています。それぞれの説明と、ビデオデモンストレーションがありました。
TTAPとは、自閉症スペクトラムの移行アセスメントプロフィール(TEACCH Transition Assessment Profile)です。小学校高学年くらいから成人期への移行を計画し教育を開始するためのアセスメントです。ASDの人たちが地域社会の中でよりよく適応するために必要なスキルをどの程度獲得しているのか、自立して生活するための準備性は整っているか、すでにどのようなスキルを獲得しているか、新たなスキルを獲得するために活用できる現在のスキルや有効な構造化はどのようなものかなどを把握するために利用されます。
PEP-3とは、自閉症スペクトラム児の個別教育診断検査-改訂第3版(Psychoeducational Profile Third Edition)です。自閉症の早期発見と早期療育のため、一人一人の自閉症の特性を明らかにし、より適切なバリアフリー状況の構築と適切な教育目標の設定のために利用されます。対象は2歳から7歳5か月です。
ゆいねっと新居浜では、児童発達支援事業でPEP-3を活用しています。利用開始時期に一度、年長児の就学前に再度検査を行い、発達の強みと弱み、成長した部分、必要な支援について保護者と一緒に考察するために使用しています。技術はまだまだなので、今回のビデオデモンストレーションがとても参考になりました。
TTAPは、平常に使用できておらず、職員研修でトレーニングセミナーを行う際、モデルの対象把握として使用しています。参加者の中には、就労支援でTTAPをたくさんとっている方もいらっしゃり、お話を伺うことができたことがとても有意義でした。ゆいねっと新居浜でも学齢期のお子さんの就労移行支援のアセスメントに活用してみたいと思います。また、就労継続B型での利用時アセスメントに活用してみたいと思いました。