6月3日(月)、新居浜市総合福祉センターにおいて、第56回ゆいねっとStudy倶楽部を行いました。今回は、「ヘルパーさんと安心外出」と題して、四国中央市の特定非営利活動法人今人倶楽部のヘルパー事業所ごきげんさんのサービス管理責任者の矢野志穂先生に外出支援についてお話しいただきました。
一番印象に残ったところは、外出支援も氷山モデルや4つのプロセスを使って根拠に基づいた支援を個別に作っていくということです。氷山モデルは、氷山の下の見えない部分(障がい特性や環境要因)を探り、できる支援を考えるときに用いる方法です。4つのプロセスは①行動の背景の障がい特性を推測し②障がい特性をリフレ-ミングし強みの表現に変換する③他の場面から強みを追加する④強みを生かした新たな環境を検討するというプロセスを言います。「眼鏡の度を合わせるように再構造化していく」と言われた矢野先生の言葉が、試行錯誤を繰り返して支援を合わせていくことをうまく言い表していたように思います。
お話の中には、体験事例を出していただき、使用したスケジュールや視覚支援グッズの実物などを見せていただき、とても分かりやすかったです。休憩時間には、支援グッズの写真に撮らせていただいたり、サービスの提供についての質問を受けていただきました。
参加者の感想では、「情報をもっと詳しく伝えていきたい」「困った時のヘルプが出せるよう支援グッズを使って本人に伝え、安心して外出できるようにしていきたい」などの感想がありました。