9月6日、川之江文化センターにおいて行われた、「TTAPを活用したアセスメント研修」に参加してきました。講師は昨年に引き続き、くしろ・ねむろ障がい者就業・生活支援センター「ぷれん」センター長の髙谷さふみ氏です。
TTAP(TEACCH Transition Assessment Profile)とは、自閉症児者支援で世界的に著名なアメリカノースカロライナ大学TEACCH自閉症プログラムで開発された学校から成人生活への移行のためのアセスメントです。
まず、フォーマルからインフォーマルの流れについておさらいしました。TTAPのアセスメントを行う目的としては、本人が自分自身のスキルを知りたい、身に着けたいスキルの共通認識のため、実習先の検討のためなどです。フォーマルアセスメントでは、3尺度6つの領域で検査します。その結果は、合格・芽生え・不合格であらわされます。インフォーマルアセスメントでは、フォーマルアセスメントの芽生えの項目に注目し、これらの結果をもとに地域で実習をしながら、スキル獲得のために細かく丁寧に支援をしていきます。
午後からの研修では、地域にある職種をイメージして、事務や介護助手、清掃などの職業スキルを箇条書きに書き出す演習を行いました。例えば、一口で事務と言っても、電話や来客の応対、文房具や事務機器の使用など多岐にわたり、それぞれのスキルについて、合格・芽生え・不合格をアセスメントする必要があるため、とても重要な作業です。2人二組になって、その職業のイメージを膨らましながら進めていきました。地域で実習をする場合、支援者がいかに職業のことを知り、スキルを細分化して考えアセスメントできるかが重要であることがわかりました。
ゆいねっと新居浜でも、3デイズ職員実践研修の中で、TTAPをモデルの方に取らせていただき、アセスメントをもとに構造化や支援を検討しています。TTAPは、就労に向けて支援を行う際にとても有効なツールだと思います。今後は、日常の支援の中でどのように導入できるか検討し、利用者さんの支援に生かしていきたいと思います。