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【研修報告1】チャペルヒルのTEACCHセンターにて

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1.チャペルヒルのTEACCHセンターにて

【研修報告】TEACCHプログラムアメリカ2018(目次)はこちら 
 
 7月29日、ノースカロライナ州チャペルヒルに到着しました。30日からのTEACCHセンターでの研修を控え、団長の梅永雄二先生による事前レクチャーが宿泊ホテルにてありました。TEACCHの成り立ち、ノースカロライナ州のTEACCHセンターについて、自閉症の発生率、明日からの研修予定などを確認しました。
 
 7月30日、チャペルヒルTEACCHセンターでの研修が始まりました。センターには、日本で自閉症支援の第一人者である佐々木正美先生のお名前が記されてあるプレートも飾られており、気の引き締まる思いでした。
 
 自閉症支援では、科学的に根拠のある方法を用いています。それは、自閉症の方たちの障害特性を「文化」ととらえ、自閉症の人たちが理解しやすく得意な方法で支援を提供しています。例えば、場所と活動を1対1対応に物理的構造化をする、時間の流れと活動の見通しを伝えるためにスケジュールを提示する、課題や仕事を見てわかりやすく提供する視覚的明確化やワークシステムを使用するなどです。自閉症の方たちの学習スタイルに合わせた方法が効果的だということを学習しました。
 
 また、ICTを使った支援実践では、アイパッドを使用し、活動やスナックの選択、洋服選びや外出先の情報提供などを行っている事例を聞きました。アイパッドであれば、ジグがかさばることもなく、現物提示が難しい場所や事柄の提示の場合は、写真やイラストの提示が容易であり、写真を撮ってすぐに提示に使用できたりする利点があります。また、画面をタッチすることが、意思を行動として表出することになり、意思の疎通がより明確になります。
 
2択から1つを選ぶ選択行動や、写真やイラストカードを複数並べて文章を作成し、発語の難しい方でも音声機能を使って発信することもできます。たくさんの可能性があるICTを事業所にも導入していくべく、今後も勉強を深めていきたいと思います。
 
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