7月8日(土)、川崎医療福祉大学でレベルアップセミナーに参加しました。レベルアップセミナーは、川崎医療福祉大学で、自閉症特別講座や自閉症支援現任者トレーニングセミナーを修了した人たち対象のセミナーです。参加者が提供された事例をグループディスカッションで検討し、一緒に支援について考えていきます。
7月の発表者は、成人入所施設の職員の方と、児童発達事業所の職員の方でした。
成人の事例では、食事の時間帯の盗食の問題や今まで行ってきたトークン(報酬)の支援の振り返り、作業でのこだわりについての発表でした。入所施設という生活の場で、スケジュール支援やコミュニケーション支援などをコンサルテーションを受けながら取り入れていることに感心しました。グループワークでは、さらなる構造化の案や本人の理解に合わせたトークンの提案や、作業でのワークシステム調整の意見などが出ました。
幼児の事例では、事業所のおやつエリアに入れないお子さんについての発表でした。見通しのために現物で即時に提示することや、家庭訪問を行い自宅での様子をアセスメントするなど、丁寧な観察が印象的でした。グループワークでは、適切な拒否の方法を知らせるとともに、より安心して過ごせるようにスケジュール形態を変更したり、事前におやつを選んで持参することで見通しを持たせるなどの提案が出ました。また、成人期を見通して、対人交渉やで成功体験のための取り組みなどの必要性についても話し合われました。
今回も積極的な意見交換と、真剣な話合いでとても有意義な時間となりました。