10月29日(土)13:00~16:00に、川崎医療福祉大学の第6回目のレベルアップセミナーをzoomにて、受講しました。
今回も2事例の発表を聞いて、それぞれの事例について、4,5人のグループで話し合い、意見をまとめて発表する形式の学びでした。
1例目は、4歳児男児の事例で、遊び方や、衛生面の指導の方法、自他の区別について、考えました。作って壊す遊びが、現在は楽しいようで、他の子が作っている物を横から壊してしまうことや、おもちゃを投げることが多いと聞き、「場所を分けてみては?」「ドミノやカプラ(並べて倒す遊び)を使ってみては?」「バスケットや玉入れゲームを取り入れたら?」等、行動を制止するのではなくて、子どもさんの行動のままでも良い活動の提供のアイデアがたくさん出てきました。
2例目は、特別支援学校高等部1年生女子の事例でした。スケジュールやワークシステム、クラス内の掲示物や、黒板の表などを自分の好きなように操作して変えてしまう、集中して行う作業時間でも、独り言が出て、声の調節が難しいといったことについて考えました。
事前に、先生が扱うものと自分で操作しても良いものとの区別をしておくことや、本人に分かりやすく伝えることの大切さが意見として多く出ていました。年齢に合ったヘルプの出し方を伝えていくことや、本人の強みは何か?(得意な事はどんなことか?)を改めて整理してみると、支援の手立てが見えてくるのではないか、という意見が出ました。
2例とも、ぴあ・いろはプラスの利用児さんと同じ年齢で、より身近な事例として考えることが出来ました。この研修には、いわゆる正解とか、答えはありません。事例を発表している人だけでなく、研修に参加した全員が考えたり、他の人の意見に耳を傾けるなかで、提案してみようと思うアイデアが浮かんだり、改めて一人一人のことを考える機会にすることが大切なんだと思っています。
いま、私たちが出会っている子どもさん達に寄り添う支援ってどんなことだろう?
自分たちに何が出来るのか?本人や、保護者のニーズに沿いながら、丁寧に関わりを持ちたいと思っています。