放課後クラブぴあでは、活動内容を利用児さんや保護者さんと相談して、個別の取り組みができるようにすすめています。特に、中学生は、生活の自立や就労を目指すための体験を個別に考えています。
今回は、利用児さんと相談して、焼きドーナツ作りの調理実習を行いました。1年前は、電子レンジを使用した経験もなかったことから、冷凍食品の電子レンジ加熱や、火を使わないスイーツ作りなど、少しずつ体験を重ねてきました。
作りたいものは利用児さんに考えてもらい、手順書を準備したり、いろいろなキッチングッズを用意して、安心安全に楽しく調理ができるよう、支援してきました。すると、自主的に調理を進めたり、「こんな風にしたい」と自分の意見を発信してくれたり、ホットプレートを怖がることなく使用できるようになってきました。調理後は、洗い物もていねいにすることができています。
最初は難しいと感じることも、スモールステップを積み重ね、安心して取り組める環境設定を行うことで、できた喜びや次への意欲が湧き、気づけば好きになっていたり、得意になっていることがあることを利用児さんとともに実感することができました。
今後は、他の利用児さんとも、ご本人さんの興味関心のある活動を個別に取り上げ、スキル獲得のために計画を立て実行していきたいと思います。