今回は、「TEACCHから学ぶ子育てのヒント」というテーマで、特定非営利活動法人ライフサポートここはうす所長(今治市)の桑原綾子先生に講義をしていただきました。
桑原先生には、いろいろな立場の方が共感できるように、様々な視点からはお話ししてくださいました。
自閉症の方々の支援を考える時に「キリのなさを楽しむため余裕を持つために」には、自閉症の特性を正しく理解することからスタートすることの大切さだとお話がありました。構造化をすれば、自閉症の人がこれまでやりにくさを感じていたことも、できるようになるとことも多いという実体験を交えながらお話しされ、とてもわかりやすい講義でした。
そして、桑原先生が2度の渡米でノースカロライナ州のGHA自閉症サービスに研修に行かれた話もされ、アメリカと日本とでは環境は全く違うけど、自閉症の方たちにしている支援は私たちがしている支援と何も変わらないんだということも感じました。
桑原先生が自閉症の子どもたちの支援をはじめた頃、「わからないことを、わからないままにしない」「保護者の質問に答えられる支援者になる」という熱い想いで、勉強をし、努力をされていたんだと知りました。また、TEACCHプログラム考え方を学び、子どもたちから教えてもらった人生の意味や仕事の目指すところなど、教えられることも多く、道を示してくれたというお話しは、心に響きました。
2時間があっという間でしたが、濃く前向きになれる講義でした。