生活介護のメンバーさんの中に、来客用のスリッパ拭きの仕事をしているメンバーがいます。
長年、ご本人が一人でできるようにアセスメントとしてワークシステムやジグを準備して、スリッパ拭きに取り組んでもらっていますが、いつの間にかスリッパの拭き方が自己流になってしまい、スタッフが希望するやり方でなくなっていました。
そのメンバーさんはスリッパを左手に持ち、右手に雑巾を持ってスリッパを揉むように拭くスタイルになっていました。そんな時、社内研修のグループワークで、このメンバーさんの『スリッパ拭き』の再構造化に取り組む機会があり、スタッフ全員で取り組みました。もう一度課題分析を行い、このメンバーさんがどこでつまづいているのか考え、ご本人さんが一人で衛生的にスリッパ拭きができるやり方を再考し、アレンジしたものが下の写真です。
左→右の流れで①カゴのスリッパを取る。②スリッパ型にカットワークされた台の上に置く。③雑巾でスリッパの上側を拭く。④スリッパの足を入れる面を拭く。⑤拭き終わったらスリッパ立てに入れる。⑥かごのスリッパがなくなったら終わり。⑦スタッフに報告する。
このやり方に変えたことでスリッパを揉むことなく、一人で丁寧に拭くことができるようになり、スタッフも助かっています。