12月8日(土)、倉敷市の川崎医療福祉大学にてソーシャルストーリークラブとレベルアップセミナーに参加してきました。
ソーシャルストーリークラブでは、持参のストーリーを参加者の皆さんに検討していただきました。1つは、自分の気持ちを表現することについてのストーリーです。
気持ちを表す言葉についてはキャットキットを参考にする、相談することでよい結果につながることを伝えるためには、どんな種類の結果(理解、共感、援助、など)があるか参考文献で調べて提示するとよい、また今後気持ちを落ち着けることについて知らせるストーリーを考えるときには、ツールボックスを参考にするのがよいなどのアドバイスをいただきました。
2つ目は、特別支援学校で校内実習をしたとき、先生の指示で少し待ったことの理解を促すストーリーです。待つことが仕事の上で必要なことや、実習が仕事の練習であることなどが伝わり、「本人が待ってみようという気持ちになる」ような内容にすることや、実習で待てたことをほめるストーリーでもよいなどたくさんアドバイスをいただきました。
正しく情報提供することで子どもたちの理解が深まったり、自分の良いところを認識することができたり、安心して行動できたりなど、ソーシャルストーリーは自閉スペクトラム症の人たちにとても有効なツールです。また、キャッツとキットなど他のツールと組み合わせることで、より効果的な提示ができることを知ることができました。
レベルアップセミナーでは、事例検討が行われました。児童発達支援事業所の事例では、就学に向けて本人を丁寧にアセスメントし、就学後の学習につながる工夫についての実践報告でした。とても細かなアセスメントが印象的でした。
毎回学ぶことがたくさんあり、支援に直接生かせる内容の濃い勉強会でした。