10月28日(日)、徳島大学にて臨床発達心理士会中国・四国支部第49回研修会が行われました。今回は、「特別支援教育(小学校)の実践~授業者と巡回相談員の立場から~」と題して、早川貴久子先生にご報告いただきました。早川先生は、小学校で指導教諭として特別支援教育の推進に取り組まれ、授業を受け持つ傍ら、徳島県内の特別支援教育巡回相談員として県内の学校に出向いて多くの相談業務を経験されている方でした。
保護者や学校関係者、医療や福祉の関係機関、企業など様々な連携を行ないながら、支援に当たられているお話をお聞きすることができました。WISCなどのフォーマル検査と読み取ったり、医療機関での検査を勧め結果を踏まえたり、直接かかわりインフォーマルアセスメントをして、対象児の気持ちや特性をつかんだりと、いろいろな手法を駆使しながら必要な支援方法を検討していかれる様子が素晴らしいと思いました。
先生のお話から、子どもたちとかかわるときはやさしく面白く興味関心を引き出しながら授業や補修を受け持たれる早川先生の様子と子どもの笑顔が目に浮かぶようでした。また、支援員の研修資料では、実際に考えたり相談しながら進められるような研修を組み立てておられ、実践に即役立つ内容に感銘しました。
事業所でも、学校の先生や医療など地域連携をすることが増えてきています。地域資源をよく知り、活用しながらアセスメントを深めたり、日々の療育や日中活動を充実させたりしていきたいと思いました。