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【研修報告2】 第170回国知研セミナー「TEACCH自閉症支援の最先端」

<研修目次>

1.概論

2.アセスメントの重要性について

3.検査について

4.ソフトスキルの重要性について

5.フォーマル検査を支援に活用する事例について

 


 

研修報告2 アセスメントの重要性について

 
 まず、梅永雄二先生による『アセスメントの重要性について』の講義を受けました。
 
アセスメントとは、面接や観察、心理テスト等を通してクライエントを様々な視点からとらえることであり、そのことを通じてクライエントが抱えている問題を理解しようとするものです。目的は、クライエントに対して適切な介入や支援を考えるとともに、支援の効果を測定したり、予後や見通しを判断するためです。
 
 アセスメントの観点は、実証的にデータを収集し適切な分析をすること、実施される支援がクライエントの問題の改善に適切である妥当性が必要です。そのため、生物心理社会モデル(生物学的なシステム、心理システム、環境要因)で考え、生物学、心理、社会がどのように関連してクライエントの症状や問題を生み出し、今に至っているかをアセスメントすることが必要です。
 
 アセスメントは評価と必ずしも同義語ではなく、マイナス面を抽出するのではなく、どのような支援を行えば自閉症の人たちが様々なスキルを獲得し、成長するかを見つけ出すことであり、自閉症の方を理解し支援へつなげていく手立てを見つけることです。そのため、アセスメントができなければ支援ができないということになります。
 
 アセスメントには、フォーマルアセスメントとインフォーマルアセスメントがあります。フォーマルアセスメントとインフォーマルアセスメントをうまく活用し、生活に必要なスキルや職場において想定されるスキルなど多様な環境における個人のニーズや度合いをアセスメントすることが望ましい。

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