9月9日、倉敷市の川崎医療福祉大学にて、ソーシャルストーリークラブ岡山の例会に参加してきました。
今回は、先日福岡市で行われた第16回日本自閉症スペクトラム学会の報告が諏訪先生からありました。その中で、「ASDの人のソフトスキルを育てるために~ソーシャルストーリーの効果~」という梅永先生の講義があったそうです。
ソフトスキルとは、ハードスキル(職業スキル)に対して、人と関わるスキルのことで、職業生活遂行スキルのことです。具体的には、忍耐力、時間管理、金銭管理、余暇・家事労働、柔軟性などです。就業を継続するためには、まず日常生活が遂行できること(ライフスキル)、その上に職業生活が遂行できること(ソフトスキル)、そして職務の遂行(ハードスキル)が必要です。離職場面では、ソフトスキルのつまづきが多く、職場での支援や取り組みなどが不可欠であり、その中の一つとして、ソーシャルストーリーで伝えることは、とても効果的な支援方法の一つになるとのことです。
また、ストーリーの検討では、前回の宿題である「ほめるストーリー」を持参し、参加の皆さんや先生方よりご意見をたくさんいただきました。ソーシャルストーリーの基本は、相手を認め、ほめること、相手の立場に立って書くことで、低年齢の子どもたちには、イラストでのソーシャルストーリーも効果的であることを再確認することができる有意義な会になりました。