ゆいねっと新居浜の常勤職員の勉強会である「交流会」が5月25日に行われました。今回のテーマは、『感覚プロファイルについて』です。感覚プロファイルとは、感覚処理能力を評価し、日常生活における機能的ふるまいに対する感覚処理の影響をプロファイルするための標準化尺度です。
ゆいねっと新居浜の児童発達支援や放課後等デイサービスでは、感覚プロファイルの短縮版(SSP)を用いて、事業所内の支援や関係機関連携に生かす試みを行っています。
交流会では、SSPの紹介と、活用事例について発表しました。事業所では、聴覚過敏など、感覚処理が影響してる困り感について、保護者や本人から聞くことが増えてきました。しかし、感覚処理に対する理解や具体的な配慮、支援は十分ではないと感じることがあります。それは、感覚処理の問題が目に見えにくい困り感だからです。感じ方は人によって大きく違い、他人の感じ方を体験することは難しいのです。
SSPでは、保護者や支援者など、本人のことをよく知る人が7つのセクションについてアンケートに答えることで、日常生活の中の困り感が『平均的』『高い』『非常に高い』のか評価し、支援を検討することができます。
特に、新しい支援者と出会う年度初めやサービスの使い始めなど、本人のことをより詳しく知る手立ての一つとしてSSPを活用し、本人の感じ方への理解と適切な支援の組立に今後も役立てていきたいと思いました。