6月7日ゆいねっと新居浜の職員研修が新居浜市総合福祉センターで行われました。
講師は、日頃から当法人がコンサルでもお世話になっている、桑原綾子先生(ライフサポートここはうす統括所長)でした。桑原先生は、自閉症支援ベースインえひめ代表やオーティズムキャラバンズ事務局など幅広くご活躍で多忙な中、今回の研修を引き受けてくださいました。
今回は「特性理解と虐待防止について」というテーマで講義やグループワークを通して、ノーマライゼーションの観点から、氷山モデルを使って、特性に基づく検証可能な支援の本質的な方法を学びました。
午前中は国が示した虐待に関する資料を参考にしながら、さらに想像を膨らませて利用者さんと同世代の方が、今どういう生活をしているかという視点から自分たちの支援や利用者さんの生活を見直しました。今まで、その人の立場に立って考えていたと思っていたことが如何に不自由で限定的なものだったのかということに気づかされました。
午後からは、法人内ではあるものの普段は交流のない他の事業所の利用者さんの氷山モデルを各グループが作成、特性を理解した上で支援を組み立て、実際にロールプレイを行いました。他の事業所さんの努力や工夫を感じるとともに、新しい支援の視点を得ることができました。
今回の学びを生かして。
虐待については「通報」というと電話をする時に自分自身のハードルが上がります。そんな時には「対応の仕方で相談があるのですが・・・」と相談をする目線で電話をしていく方が自分の中のハードルを下げることができると思いました。そして、虐待の証拠となる画像なども残していこうと思いました。
日々の支援の組み立てを考える時にはチームで氷山モデルを用いて考えていきたいと思いました。一人では思いつかないアイデアも複数人で考えることで思いもよらないアイデアが出てくることもあり、基本に立ち返る意味でも氷山モデルを使うことが重要だと痛感しました。
桑原先生のユニークでありながら含蓄のあるお話と、楽しい実習であっという間に時間が過ぎていきました。お忙しい中、ご講義いただきありがとうございました。