成人期支援 ~コンサルテーションを通した実践~
12月3日(金)18:30~20:30に川崎医療福祉大学の自閉症特別講座を、zoomにて受講しました。今回の講師の先生は、社会福祉法人 横浜やまびこの里 横浜市学齢期発達相談室くらす の宇山秀一氏でした。
今まで、強度行動障がいの方についてのお話を聞くことのできる機会が無くて、今回学ぶ機会を得られてよかったです。
強度行動障がいとは、【自傷、他傷、こだわり、もの壊し、睡眠の乱れ、異食、多動など本人や周囲の人のくらしに影響を及ぼす行動が、著しく高い頻度で起こるため、特別に配慮された支援が必要になっている状態のことで、もともとの障がいではなく、その人の状態のこと】であると話されていました。
では、どうして強度行動障がいになるのか?【障がい特性×環境要因=強度行動障がい】ということで、本人が伝えたいことが『伝わらない』の積み重ねと、周りからの情報・刺激が『分からない』の積み重ねで起こってくるということでした。だからこそ、幼児期・児童期の適切な関わり(例えば、本人に合った学び方でコミュニケーション方法を身につけることなど)が重要だと知ることが出来ました。実際に講師の先生が関わった方の動画も紹介されていて、利用者さんの困難さを部分的ですが見せてもらい、胸が締め付けられる思いを感じました。利用児さんたちが、自分を取り巻く環境に対して、嫌悪感や不信感、諦めの感情を待たなくて済むように、支援にあたる私たちが適切に対応していかなくてはいけないと、改めて学ぶことが出来ました。