2月15日(土)、社会福祉法人澄心さん主催の『ABCモデルを活用した支援』(講師 今本繁氏)に参加しました。
ABCモデルは、応用行動分析(ABA)の考え方をもとに、行動が起こる前後の要因を明らかにして行動の原因を推定するものです。行動は、行動の直接のきっかけとなる直前の事象(先行事象)と、行動に影響を与える行動直後の事象(後続事象)と関係しています。そのため、先行事象や後続事象をアセスメントし見える化(グラフ)して仮説を立てることで、より効果的な支援で行動を改善させることにつなげることができます。
取り組みをする上で大切なことは、環境を十分に整える(物理的構造化や視覚的な支援、代替コミュニケーションの導入など)、コミュニケーションの指導やどうしたら好子(本人にとってポジティブな結果や反応、強化子ともいう)を得られるかの指導などが行う、不適切に行動を強化・消去・弱化していないか確認する、マグマ要因(行動に影響を与える間接的な要因、特性、生理、環境、過去の経験)が何か知り配慮・調整することです。
今本繁先生は、TEACCHプログラムやPECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)に精通されており、ABC分析にもそれらの要素がふんだんに含まれているのを感じました。人の行動に着目し、環境調整や人の関わりを変化させることで、行動改善を考えるABC分析はとても有効な手法だと思いました。