2023年12月6日第95回ゆいねっとstudy俱楽部を開催しました。
講師に田所浩厚先生をお迎えし、
”権利擁護について~本人主体の支援~この人が主人公として生きてゆくために”
をテーマにお話し頂きました。
今回のお話しのテーマで柱は「どんな境遇、障害、疾病であっても主人公として生きる」これが最も大切にされるべき権利。です。
人生という物語の主人公はその人自身である。
その人がやりたいと思ったことを「やってみたら。」と言い、
問題が出てきたら一緒に解決策を考える。
その人をよく知っているからこそ何年か先を考えて「○○だからダメ。」と言うのを止めよう。
その人が物語の主人公として生きて行けるように支援していきましょう。
主人公の物語を進めていくうえで不可欠な個別支援計画。
ニーズ整理票の書き方を詳しく教えて頂きました。
最後のまとめでは
人という生き物は唯一、完成形が設計されていない生き物です。
個体によって得意なこと、苦手なことが違います。
そういう生き物がそれぞれの環境で単独で生きることは不可能です。
ですから「補い合う」しかない。
補い合うためには
「個体をそのまま受け入れ」⇒「今、何をどう補えばいいのかを知り」⇒「それを実行し続けること」
いま目の前に生きている人が主人公として生きていけるために手助け・協力する。
その積み重ねで「今何をどう補えばいいのかがわかる」のだと思います。
と締めくくられました。
お話しの中にはグループホームでの看取りの話が出ました。
グループホームαも終の棲家になるところとご家族さんにお話しをしていますが
当事者の方が「ここで最期を迎えたい。」と言った時に本当に息を引き取る瞬間に
グループホームに居てもらえるのだろうか?身につまされる思いで聴いていました。
また、放課後等デイサービスに対しては家族支援を大切にしないといけない。
子どもにとって親の影響は大きいもの。
親御さんにカウンセリング的なものをしないと子どもの障害を重くしてしまうこともある。
家族支援に消極的なところが多すぎる。家族丸ごと考えないといけない。
本当にそうだなと思いました。
今回の講義を聴いて、私は目の前のメンバーさんが主人公として生きていける手助けができているだろうか?
私の思いだけで支援をしてはいないだろうか?そう考えるようになりました。
私が出来る第一歩はニーズ整理票をグループホームのスタッフに広める事。
使い方を教えていくこと。そしてニーズ整理票を使い続ける事。だと思いました。
貴重なお話を聴かせて頂きありがとうございました。