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第11回 ASD基礎講座

3月12日(土)、ASD基礎講座がZoomで開催されました。第11回のテーマは「対応の難しい行動を支援する~行動マネジメントとは~」で、ライフサポートここはうす桑原綾子先生がご講演されました。

今回テーマとなった「問題行動」ですが、まず初めに、よくある「あ!問題!即支援方法を変えなければ」という考え方を、先生は「悪い癖」とご指摘されました。実際に私も、そういう意識があるなと気づかされました。そして、そもそも「問題行動」とは何なのか、ということについてお話しされました。問題行動には必ず理由があり、何か伝えたいことがある。問題行動の新しい定義として、「自分や他者の身体や健康を害する行動」「自分や他者の有益な学習や活動を妨げる行動」「他者に著しい不安や不快を与え、社会通念上許されない行動」の3つを教えて下さいました。

次に、「問題行動」だと感じた行動に出会ったらどう対応していくかについて、いろいろな視点で確認していくことの大切さをお話しされました。手順としては、①氷山モデルを思い起こす、②障がい特性に立ち戻る、③対象者の抱えている問題を整理して理解する(アセスメント)、④構造化に関する検証をする、という4つの視点です。これらの情報から、介入の仕方につなげていくそうです。

そして最後に、この支援の目的に立ち戻り、とても心に残るお話をして下さいました。「折り合いをつけながら生きる。折れられる方から、まず折れたんでいいんです。」「私たちにも何らかの問題行動はあります。しかし、私らは問題行動と付き合いながら生きることを許されています。彼らも同じで、許されて生きていいはずですよね。そういう意味で、お互いが“同じ”パートナーになっていければ…」

今回の研修を通して、私自身も、彼らから人として大切なことをたくさん気づかせてもらっている、教えてもらっていると実感しました。一緒に生きているという思いを持って、「支援」という形で彼らに向き合っていきたいと思います。

 

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