2月19日(土)ASD基礎講座がZoomで開催されました。今回のテーマは、コミュニケーションを支える~違いを知って支援するには?~ライフサポートここはうす桑原綾子先生がご講演されました。
まず前回の講座を踏まえてのイントロダクションでは、話せるからと誤った理解から無理にしんどいことをさせている可能性がある。だれかに何かを伝えるには双方向のやりとりを確認してからで、自発的であることが大切だということ。「支援しなければいけない」という間違った使命感、自分たちの価値基準で声をかけるのは不必要である。支援者の使命感は大事だが、謙虚さやわきまえが必要であるというお話でした。
次に、支援をしていくときの大切なポイントとして、違いを知ったうえで、環境を整えておくことの大切さを確認しました。コミュニケーションは誘発的なものではなく、自分が決める自発的なものである。いつでも、どこでも、だれとでも伝えられることがコミュニケーションであり、カードや言葉に限らず、一つの手段だけということではないことを知りました。
研修の中で心に残ったことは、「いやです」を教えるということです。一見するとわがままになってしまうのではと、とらえがちですが、何かの時に嫌だと言える保障が安心になることや、まず受け入れなければ、伝えることができなくなり、伝えることができないと次の段階を教えていくことができないということでした。
大切なことは、私たちが伝えてほしいことではなく、本人が伝えたいことを伝えることができるよう本人のニーズをしっかりとらえて、小さいころから伝えたら叶う経験を十分積むことができるよう支援していきたいです。