5月29日(土)、ASD基礎講座がZoomで開催されました。第1回目のテーマは、「改めて・・・。支援とは何か」ライフサポートここはうす桑原綾子先生がご講演されました。
初めに「TEACCHに学ぶ、生涯のとらえ方について」お話がありました。TEACCHとは、自閉症および関連するコミュニケーション障がいをもつ子ども(と大人)の治療と教育のことで、手法ではなく人生を支える大きな羅針盤で哲学的なものであります。年代を初期(10歳前後)中期、後期(10歳以降)のライフステージごとの支援の考え方を学びました。まず、落ち着いて過ごせる環境を保証する、成功体験を積み重ねる、できるようになったスキルを外に広げていき、社会の中で貢献できるための支援を受けることが大切だと改めて感じました。
次に、「合理的配慮」についてお話がありました。合理的配慮とは、障がいのある人から何らかの配慮を求められた場合、負担になりすぎないのに社会的障壁を取り除くために必要な配慮をしないことは差別的であるとされ「保護の容体」から「権利の主体」と法令でしっかり位置づけられたことを知りました。
最後に「支援者の立ち位置について」お話がありました。私たちは正しいガイダンスをする存在として、一緒に考え、支え合い、距離を取りながら見守り、上を目指した地域づくりをする仲間として存在することを知りました。
今回の講座を受け、寄り添うという意味をはき違えないで、支援の方法が本人に合っているのか常に振り返りながら考え、支援を提供する大切さを感じました。今、目の前のことだけに着目するだけでなく、子どもの支援には成人期までの大きなビジョンが必要で合理的配慮を受けながら社会に貢献する姿、社会に向けて合理的配慮を求めていく姿を思い描いて支援に生かしていきたいと思いました、