2月22日(土)に、四国中央市川之江ふれあい交流センターで行われた、四国中央市自閉症支援実践セミナーに参加してきました。社会福祉法人 横浜やまびこの里の小林信篤先生による公開講座が開かれました。午前の部は『自閉症スペクトラム症とは?』のテーマの講演でした。支援を受ける利用者さんが、自立的に行動できることを目標とした支援をするために、生活のニーズはなにか?検査・観察して十分にアセスメントをして、個別に沿った支援計画を立てることの大切さを話されていました。
午後の部は、『評価と構造化について』のテーマの講演でした。アセスメントがなぜ大切か?方法や結果のまとめ方や、観察した結果の見方、支援は適応性を高めることが目標だという事、構造化を設定する上での共通基準などを細かくていねいに話されていました。
資料の写真に、構造が作られていないものとして月面のものがあり、構造がなくなってしまったものとして、遺跡や災害の跡地が紹介されていて、こうなってしまっては誰も暮らしてはいけないと言われていました。自閉症の方に限らず、私たちも構造が作られた社会の中で生活しているのを改めて考えさせられました。
【構造化(配慮)がなくていい生活(秩序のない生活)が最終目標ではなく、配慮を生活の中に取り入れて、溶け込ませていくという発想で考える】という事を念頭に置いて、一人ひとりに合ったもので、本人が確実に理解できる視覚的な提示レベルを用いて、構造に依存する(利用する)ことで何を獲得してもらうのかを、チームで話し合って進めていきたいと思います。