6月23日(土)、24日(日)に岡山市で行われた「PECSレベル1ワークショップ」に参加しました。
PECS(The Picture Exchange Communication System:絵カード交換式コミュニケーション・システム)は自閉症スペクトラムをはじめとするコミュニケーション障がいの人に、自発的なコミュニケーションのスキルを習得してもらうための技法です。
ワークショップでは、まずピラミッド教育アプローチについて説明がありました。ピラミッド教育アプローチは応用行動分析の原理を広く取り入れており、学習環境(家庭、地域、学校等)を計画的に構造化して、コミュニケーション・トレーニングの土台固めをするものです。
次にPECSトレーニングの6つのフェイズについて説明がありました。
まずは自分から相手に働きかけると必ず相手が答えてくれるという体験からコミュニケーションの有効性を感じてもらうことからはじまり、相手の注意を引いて要求を伝える、徐々により詳しく、正確に相手に伝えるということを、段階を踏んでトレーニングしていきます。また、相手の発信に答える(コメント)ことも練習していきます。
参加者はビデオやモデルを見たり、参加者同士で実際に絵カードを使ったやりとりをしたりしながらPECSの技法について学びました。また、それぞれの段階でのエラー修正についても学びました。これにより、対象者が正確にコミュニケーションを習得できるようになります。
当事業所ではすでに数名の職員がこのPECSレベル1ワークショップに参加しており、これまでもその方々に教わりながら個別にPECSを実施してきましたが、自分も参加することでそれぞれのフェイズの意味や目的がより明確となりました。
今後もぴあやいろはを利用する子どもさんたちがより良いコミュニケーションを身に付けられるよう、このワークショップで学んだことを生かしていきたいと思います。