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【研修報告3】地元一般企業における就労支援現場の視察

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3.地元一般企業における就労支援現場の視察

【研修報告】TEACCHプログラムアメリカ2018(目次)はこちら 
 
 
 7月31日、チャペルヒルにある一般企業での障害者就労支援の現場を見学に行きました。
ノースカロライナでは、ジョブコーチが必要な頻度で支援を長期継続しながら、一般企業での自閉症の方の就労継続が可能となっています。私たちが見学に行ったところは、地元の3つの企業です。
 
1つ目の企業では、職員食堂での清掃や皿洗いの仕事に数名の自閉症の方が従事されていました。ジョブコーチが毎日駐在し、スケジュール支援やジグを使った作業のアセスメントや見守りを行っています。テーブル拭きのジグを見せていただいたり、毎朝記入する体調確認の表を見せていただいたりしました。企業の一般の職員さんたちも自然な振る舞いで過ごされている様子がここよい職場でした。
 
2つ目の企業では、印刷会社に勤める女性に会いに行きました。この方には、2週間に1回のペースでジョブコーチが就労現場を訪問しているとのことでした。ご本人のペースで、自立的にできる仕事をこなされていました。ジョブコーチも長年にわたってかかわりを持っており、必要な頻度で支援提供を行っています。私生活では、ルームメイトと暮らしていたり、日曜日に教会に行ったりして充実した生活を送っているそうです。
 
3つ目の企業は、パソコン機器の卸売り会社で働いているアスペルガーの男性を訪問しました。ご自身から自己紹介や仕事の内容などを説明していただいたり、質問に答えていただいたりしました。学生時代のつらい経験やTEACCHセンターでジョブコーチと出会って就労できた経験などをお話しいただきました。倉庫内にデスクを置いてもらい、パソコンを使いながら機器の注文を受け、車で配送もするとのことでした。
 
見学をさせていただき感じたことは、障害の軽重や支援の度合いは違っていても、ご本人たちがうまく働ける手立てや理解、継続したジョブコーチのかかわりがあれば地域の一般企業で就労を継続していけるということです。自閉症は治ることはありませんが、適切な支援を継続すれば、やりがいや充実感をもって地域貢献できる仕事をすることができることがわかりました
 
 

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