第44回ゆいねっとstudy倶楽部

 6月4日、第44回ゆいねっとstudy倶楽部を行いました。15人の方が参加してくださり、『家事スキルの取り組みについて』というテーマで事業所の取り組みの紹介や成人の方の構造化を取り入れた生活の様子のVTRを見たり、グループで自宅での取り組みについて話し合いをしたりしました。
 家事スキルの取り組みを自宅で行うときには、スケジュールや物理的構造化、ワークシステムや視覚的構造化やルーチンを使って準備することが必要であることを確認しました。見て理解することが得意な特性を持たれている方は、手順書やジグを使用して取り組むとわかりやすく成功体験につなげることができます。
 また、目的としては、身辺自立の向上はもちろんのこと、家族の中での役割や貢献の意識を育てたり、自由な時間を有効な活動で過ごすことや、働くことと報酬の仕組みを学んでもらうためなど、様々な目的が家事スキルの取り組みに含まれています。
 参加者の方からは、「皆さんの取り組みが参考になり、自宅でもやってみたくなりました」「親がさせたいことではなく、子どものやれること、興味関心のある分野から取り組むとよいことがわかった」「家事スキルは将来の自立に向けて大切だということがわかりました」「スケジュールや手順書を使ってみようと思います」などの感想が寄せられました。

44回 Study倶楽部

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第170回国知研セミナー 参加報告

 520日(日)、日本教育会館(東京都)で第170回国知研セミナー「TEACCH自閉症支援の最先端~PEP-3とTTAPアセスメントによる幼児期から成人期までの支援~」の研修会に参加しました。

 講師は、梅永雄二先生(早稲田大学 教授)、三宅篤子先生(淑徳大学大学院 教員)、井原佳代先生(社会福祉法人澄心 理事長)です。事例発表は筑波大学付属久里浜特別支援学校教諭の先生2名です。

 私たちの法人で取り入れている支援の多くは、『TEACCH(ティーチ)』という自閉症の方に特化した支援プログラムです。1966年エリックショプラー氏が保護者と専門家の協働を提唱し、1972年アメリカのノースカロライナ州で州政府上げて行われ、ノースカロライナ大学でTEACCH部が設立されています。自閉症の発生率は、201068人に1人と言われており、早期発見早期療育が重要と言われています。

 自閉症の特性としては、中枢性統合の弱さ(複数の情報の把握が難しい、シングルフォーカス、トンネルビジョン)、実行機能の弱さ(先の見通しが持ちにくい、時間経過の理解が難しいなど)、行動記憶(ワーキングメモリー)の弱さ(言葉による指示を覚えておくことが難しい、記憶した情報を操作し活用することが苦手など)があります。

 TEACCHでは、幼児期は自閉症の特性に特化した教育や療育を集中して行い、学齢期、思春期、成人期とライフステージが上がっていくごとに、少しずつインクルーシブな環境や社会参加を進めていくことが就労へ向けた支援に重要だと考えています。当然、一人一人の状況に合わせた支援が必要であり、支援を計画する上では科学的根拠に基づいたアセスメントが必要です。

 今回の研修では、主に幼児期に使用されるPEP-3(ペップスリー)と学齢後期から使用できるTTAP(ティータップ)について学びました。

 

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第43回 ゆいねっとstudy倶楽部報告

 5月7日(月)、5月のゆいねっとstudy倶楽部を行いました。今回は、「理解のために~私たちから変わってみよう~」と題して、ライフサポートここはうすの桑原綾子先生(今治市)にご講演いただきました。

 まずは氷山モデルで子どもたちの行動を考えること、着目すべき点は問題行動ではなく行動の理由となっている自閉症の特性であること、対応として本人を変えようとせず環境である私たちが支援を変化させることを教えていただきました。また、私たちが子どもたちにどのように影響しているかを「誤学習」というキーワードをもとにお話しいただきました。誤学習を避けるためには、自閉症の人たちが今この時に何を学んでいるかを感じ、わかる・できる体験と環境を提供することが重要であることを学びました。

 次に生活シナリオについて考えました。本人が生活の主人公になれるよう、日課を書き出してみて、自立度はどうか日課の種類や数は豊かになっているかなどの視点で見直そうというものです。保護者の参加も多く、皆さん自分のお子さんの生活シナリオを書いてみたいという感想が上がっていました。

43回 Study倶楽部

43回 Study倶楽部2

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第42回Study倶楽部『自立課題の作成体験』

Study 42

 4月9日(月)総合福祉センターにて、第42回ゆいねっとstudy倶楽部を行いました。今回は「自立課題の製作」をテーマに、廃材や日用品を使って実際に課題作りを体験していただきました。
 自立課題(ワーク)は、余暇を一人で適切に過ごす力(余暇スキル)や一定時間一人で集中して作業ができる力(職業行動)など、将来重要なスキルを身につけるのに役立ちます。また、「右→左」「上→下」に構造化された課題やワークシステムを通して世の中の大きなルールも学ぶことができるので、新しい事を教える時にも同じ方法で伝えられるようになります。参加された方はみなさん、お子さんの興味や技術に合うようイメージしながら、好きなイラストのシールを貼ったり作業量を調整したりとそれぞれに工夫しながら課題を作られていました。
 空き箱や色画用紙、100円均一のお店で手に入る素材など身近な材料で作ることができるので、ぜひご家庭でもチャレンジしてみてくださいね。

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「TEACHトピックセミナー」2日目

TEACCH2

 3月24日と25日、岡山の川崎医療福祉大学で開催されたTEACCHトピックセミナーに参加しました。
 2日目は『評価方法に関するワークショップ』が5つの分科会に分かれて行われ、ぴあ・いろは職員は第2分科会(PEP-3)と第3分科会(TTAP)を受講しました。
 PEP-3は2歳~7歳5ヵ月のお子さんを対象とした発達検査です。「発達検査」と聞くと保護者の方は少し身構えてしまうかもしれませんが、PEP-3には診断のための情報収集だけでなく、検査を通してお子さんの強みと弱みを知ることで、そのお子さんに合った支援の手がかりを得る目的があります。
 どんなことに興味があるのか?どんな情報が理解しやすいのか?音や手触りの感じ方はどうか?表現のしかたはどうか?などが分かると、より有効な手立てや環境を考えることができます。「できる/できない」だけの評価ではなく「芽生え(できそう)」も見ることができるので、次のステップとなる目標を考えるのにも役立ちます。
 ワークショップでは、実際の検査場面の映像を見ながら解説を聞き、各検査項目の目的や観察ポイント、実際にどう支援に生かしていけばよいか等を具体的に学ぶことができました。また、お子さんの日々の育ちには保護者の方との連携、情報共有が重要だと改めて感じました。
 いろはでもPEP-3の教材をより有効に活用して、お子さん一人ひとりの育ちに合った支援の提供に繋げていきたいと思います。

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